――‥‥ [やーだーってば!!] [なにがヤなんだよ、このバカ娘] [だってこの髪‥‥黒にしたくない] [美胡の金髪、俺だって好き。] 保健室のベッドの上、あたしの髪に 指を通すのは2日ぶりの 大好きなその人。 卒業までは自由登校なんだけど あたしは"この髪"で 学校に呼び出されてしまったのだ。