金髪ヤンキーと保健室の変人は。




(かけてみるか‥。)



電話をかけてみればすぐに相手は
電話に出てくれた。



"美胡‥‥なの?"



[‥お母さん、]



そう、電話越しに聞こえるのは
紛れもないお母さんの声だ。



"心配かけて!なにしてるの!!
今どこに住んでるの‥?"



不安げなその声に
ゆらり、と心が揺れた。