[うん、久しぶり。] 茶色の髪に、唇に銀のピアス。 どっからどうみても いかついお兄さんだ。 [ピアスまだつけてくれて たんだ] そう、このピアスは この人にもらったもの。 燃えるように赤く輝くピアス。 [美胡、俺達やりな[あたし、帰るね!] 言葉を遮ったのは紛れもなく あたしだ。 1秒でも早くこの人から 離れたくて あたしは夢中で、先生の家に 走っていく。