金髪ヤンキーと保健室の変人は。




[もー‥なんだよそれ。
本当、ずるいって]



片手で目元を隠しながら
涙声でそう言う先生。



[先生の傷を消すことはできな
いけど‥‥、これからを一生懸命
生きてくことが、その子が
望むことなんじゃないかな]



その言葉に顔をあげた先生は
目から静かに涙を流しながら、



[‥‥あ、りがとな]



そう、ぽつりと呟いた。