過去――‥‥ [悠紀!あんまそっち行くなよ 危ないから] [だってお兄ちゃんへのプレゼント ここで落としちゃったんだもん。 んー‥どこいったんだろう] 悠紀は、まだ小学生に なったばかりで 足取りも危なっかしい。 両親に疎まれている俺を "お兄ちゃん"って言って 家族と思ってくれている。 両親がいなくなって 親戚の家をたらい回しにされて‥ 最近やっと悠紀の家を離れて 一人暮らしを始めた俺に 悠紀は会いにきてくれる。