[先生‥、泣いてるの?] [‥あー、アレだ あくびだから心配すんな] そう言って 美胡の髪を撫でるも 美胡は納得がいかないらしく 不満顔。 [怖い夢でもみた?] [んーん、違う。 ちょっと昔のこと思い出しただけ] [先生って時々、すごい苦し そうな顔してるんだよ 自分では分からないだろうけど。 ちゃんとあたしに教えて?] 俺から目を逸らさない美胡に 逃げられなくなった俺は ポツリ、ポツリ、と 昔のことを話始めた‥―