金髪ヤンキーと保健室の変人は。




[私さぁ昨日、凖ちゃん先生と女が
歩いてんのみたんだけどねー]



ふいに教室の隅から
聞こえてきた声に

ビクリ、と肩が震えた。



[その女さ、金髪で色白くて
そうそう!美胡ちゃんに似てた]



その言葉に思わず振り向けば
その女の子と視線がぶつかる。



[後ろ姿しか見てないんだけど
凖ちゃん先生に彼女いるとか
超ショックー。]



なにこれ

息が苦しい。


胸の圧迫感と
ドクンドクンと速まる心臓の動きに

あたしはついていけない。