[なぁ、美胡] [な、なんですか?] [なんで敬語に戻ってんの?] あ‥、そういえば。 [なんとなく‥です] ["です"いらない。] あたしの頭に あごを乗せて 先生はそう言う。 [う、ん] [美胡、声震えてる] あたしの声が震えてたのは 先生が、 あたしの唇を親指でなぞって きたからである。