牛乳と猫スーツ。




沙羅が近づいて見てみる。




そこには〔胸じゃなく、頭を成長させることに努力しろ。〕と、忍からのキツいお言葉が贈られていた。





「うわぁ…。」




容赦ない仕打ちに、沙羅は真里香に手を合わせる。






「…ぐぁぁぁぁぁぁ〜!?」




今度は拓也の悲鳴が聞こえる。







ピンポンパンポーン!




『次に捕まった黒木拓也くん。彼の部屋の机の三番目の引き出しは二重底で、そこにはいかがわしいDVDがあります。昔は妹モノだったのですが、最近は幼馴染みモノが好みのようです。』




「…なぜ、お前が知っている!?入ったのか!?」





『企業秘密です。』




ピンポンパーン。





忍が紙を貼り付ける。そこには〔お前…妹はダメだろ。〕と書かれていた。





「拓也……。」




拓也の彼女である希美が、彼の前に立っていた。




「…いや、違うから!」




「そんなもの見なくても、言ってくれたら…。」



顔を赤くする希美。





「…希美。って、逃げろ〜!!」




「へ?うわぁぁぁぁ〜!?」




後ろから忍に飛びつかれて、希美は倒れる。





ピンポンパンポーン!




『次は西広希美さん。黒木拓也くんと家は隣同士なのですが、彼女はたまに彼の家に侵入して、ベッドで寝転がり、彼の残り香を満足するまで堪能しています。』




「な、なななな、なんで知ってんだよ!?」




『昨日は脱ぎ捨てられた靴下を、恍惚の表情でかいでいましたね。』