「いやぁぁぁぁ〜!!?」
いきなり真里香の悲鳴が聞こえる。
沙羅が振り向くと、倒れる真里香の上に馬乗りする少女がいた。
白いロングマフラーをなびかせる少女。セントリー女子学園生徒会書記、斉藤忍である。
「捕まえた………。」
忍は校舎に向かって親指を立てる。
ピンポンパンポーン!
『風紀委員の栢山零です。デスごっこ開催中なので、この場をお借りしております。最初に捕まった、我が委員会の長、柊真里香さん。捕まってしまったので罰ゲームです。実は彼女、日曜日の少女アニメ『高校生魔法少女マリア』を必ずリアルタイムで見るほどの大ファンで、去年の夏休みにコスプレをして騒ぎを起こしていました。』
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ〜!?何で知ってんのよ!!」
顔を真っ赤にしながら、もがき苦しむ真里香。
『さて、次は誰が犠牲になるのでしょうか?友人として、鬼の忍を応援します。』
ピンポンパーン。
放送が終わると、忍は紙と筆を出して、何かを書いて真里香の背中に貼り付ける。
