「わかった。なら考えてみよう。」
沙羅の頭を撫でながら言う蓮。
「おう!」
……………………。
……………。
……。
生徒会室の前まで蓮と沙羅が歩いてくる。
「今日は全員に集まってもらっている。」
「(北部最強の生徒会。すげぇヤツらに違いねぇ…。)」
ガチャッと蓮がドアを開ける。
「よっしゃ〜!火竜の紅玉が出たぁ〜!!」
会長席の上に立ち、右手を高らかに上げる彩華。
「なんでよ!?私が頑張ったのに!竜の爪とかいらないわよ!!」
両手で持っているPSPに向かって叫ぶ遥
「何度やっても納得できない。薬草にあんな回復量は無いはずだ。」
ゲームに現実を突きつける沙織。
「優華の紅茶は、いつもおいしいデス!」
「ありがとうございます、エリーゼさん。」
エリーゼと彩華が仲良く紅茶を飲んでいる。
「………………。」
沙羅はただ目の前の光景を、口を開きながら見ていた。
「ゴホン!」
蓮が咳払いをする。
