拓也の中で何かが爆発した。そして拓也はフラフラと悠斗の所へ歩いていく。
「…悠斗。」
「ん?どうした拓也?」
「…テメェ、俺の妹をたらしこみやがったな。」
ギロッと悠斗を睨みつける。
「は?何言ってんだ?よくわからないが、拓也もステーキがほしいってことだな。なら勝負だ、拓也!!」
「…表出ろ。ここじゃ狭い。」
「いいぜ!」
拓也と悠斗がグラウンドへ歩いていく。真里香も悠斗を追いかけて一緒に行った。
「特大ステーキくださいナ!」
「あいよ!」
学食のおばちゃんが六法全書くらい分厚いステーキを持ってきて、エリーゼに渡す。
「普通に買って行ったけど、よかったのか?」
「気にしてたら日が暮れるよ。早く私達も食べましょ。」
3人は定食を買って静かになった学食で食べた。
【放課後】
沙羅は蓮に連れられて、廊下を歩いていた。
「生徒会メンバーを紹介しておく。何かあれば相談するといい。」
「なあ、私も生徒会に入ろうか?」
「なぜだ?」
沙羅の言葉に、蓮は足を止める。
「私は、あんたより弱いけど役には立てるはずだ。」
「自由を自分から捨てることはないだろう。レンもいるんだぞ?」
「だけどよ…。」
うつむきながら沙羅は言う。
