「…美樹ちゃん、お昼どうする?」
文香が美樹の前まで歩いてくる。
「学食に行こう。あなたも行く?」
「え!?お、おう…。」
話を振られて沙羅は驚きながら頷く。
【学食】
3人は学食に入ると同時に足が止まる。
「フハハハハハハ〜!!」
「キャ〜!悠斗、かっこいいわ〜!!」
そこには生徒達の屍の山の頂上に立ちながら高笑いする悠斗と、彼に抱きつく真里香がいたからだ。
「ああ、今日は二週間に一度の特大ステーキ争奪戦だっけ。」
「…悠斗さんの圧勝みたいだね。」
特に驚きもせずに、美樹と文香が話す。
「お、おい…。いいのかよ?つ〜か風紀委員とかに見つかったらヤバいんじゃね?」
「あの2人が風紀委員長と副委員長だから。」
「マジかよ……。」
ありえねぇ〜と呟きながら沙羅は2人を見ていた。
「…文香。」
「…お兄ちゃん。」
拓也が文香を見つけて話しかける。
「…お兄ちゃんは争奪戦に参加しないの?」
「…あのバカと同類に見られるのは嫌だからな。」
「…悠斗さんバカじゃないよ?とってもいい人だし、かっこいいよ。」
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ドォーン!!
