「今日から龍堂学園。授業中でも生徒が死ぬまで戦っているって噂だ…。お前は負けねぇよ、織原沙羅!」




鏡に映る自分自身に言い聞かせながら、両頬をパンと叩き、沙羅は部屋を出た。




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それは昨日のこと。理事長室に蓮と沙羅が入ってきた。





「待っていた。その子だね。」




理事長である源三郎がいた。






「はい、理事長。こちらで保護させていただきたいんです。」




「君の初めての頼みだし、保護するのは私も賛成だ。喜んで許可しよう。」




「ありがとうございます。」




蓮が頭を下げる。







「あ……ご、ございます。」




それを見た沙羅も慌てて頭を下げる。






「女子寮の1人部屋を使うといい。明日8時半に、制服に着替えて職員室に来なさい。」




部屋のカードキーを沙羅に渡す。





「蓮、案内を頼むよ。」




「わかりました。」




蓮と沙羅がもう一度頭を下げて理事長室から出た。




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【1年3組】




「オラ!席に着けよ。」




木刀を持った京香が入ってくる。