「魔里達と同じ力!?でもなんで発動できるの?適合者もいないのに!」




「あの血桜は、何人もの血を吸ってできた血結晶からできている。さらに斬った者の血をも吸収するんだ。そして、あの子の適合者である私の血も吸ってるんだよ、あの刀は…。」





2人が話している間に、燐は蓮と同じ力も発動する。






「死んで…。」




燐が蓮達へ向かって走る。






「魔里!沙羅を頼む!」




沙羅を魔里にまかせて、蓮は銀狼を抜き出して燐の血桜を受け止める。






「ルールは守らなきゃいけないって、教えてくれたのママだよね?」




「力を悪用するなとも教えたはずなんだけどな!」




「悪用なんてしてないよ。だって私、ママのために戦ってるんだもん。」



「え?」





「ママの夢。平和な世界のため、私は害なすヤツらを殺してるの。」




笑顔で燐が言う。





「だったらなぜ反乱軍に味方する。お前のやってることは平和と逆だ!」



「大丈夫だよ、みんな殺すから。みんな殺しちゃえば平和になるでしょ?だから、ママは待ってて、すぐに私が夢を叶えてあげる。」






「バカ娘!!」




蓮が押し返そうとするが、2つの力を発動している燐は少しも動かない。




「うわぁぁぁぁ!?」




後ろから悲鳴が聞こえ、蓮は振り返る。