「二番隊、目標が部屋にいく。シャワーに入ったら作戦開始しろ。」
ユリアがトランシーバーで命令し、ニヤリと笑う。
………………。
………。
…。
【客間】
部屋に入り、蓮は服や下着を脱ぎ捨てながらシャワーへ歩いて行く。
蓮がシャワーに入ったのを確認し、部屋にメイド達が入ってくる。全員、ニヤリと笑っていた。
タオルで髪を拭きながら、裸で蓮がシャワーから出てくる。
「ん?」
蓮は部屋を見渡す。着替えが入った鞄がなかった。その代わり、ベッドの上に高そうな下着と、リボンのついた箱があった。
……………………。
……………。
……。
長い長方形のテーブルの端に、アルフォードが座っていた。
「ユリアーーーーー!!」
ドンと扉を蹴り開けて、蓮が入ってきた。
「何だコレは!??」
蓮は自分の服を指差す。
ガーネットのように濃い赤色のドレスだった。
「似合ってるじゃないか。なぁ、ユリア。」
「はい。とても良くお似合いですよ、蓮様。」
クスッと2人が笑う。周りのメイド達も笑っていた。
「私の服はどこだ!?返せ!!」
「できません。というか嫌です。」
キッパリとユリアが答えた。
「さあ、夕食を食べようじゃないか。」
アルフォードが手を叩くと、メイド達が料理をカートに乗せて部屋に入ってくる。
