牛乳と猫スーツ。




「私が守る。名前が無いならつける、戸籍が無いなら私の養子にする。」




「はぁぁぁぁ!?よ、養子!?蓮、お願いだから考え直して!」





円が止めようと言い続けるが、蓮は止めなかった。





プシュ〜ッと煙が噴き出し、部屋の中が真っ白になる。カプセルが開き、少女が前に倒れるのを蓮が受け止める。





「お前は今日から神崎燐、私の娘だ。」




………………。




………。




…。







【1年後】





無名県にある、とある教会に蓮は依頼中に保護した孤児を預けている。







「ママ!」




白銀の髪が太陽の光で輝き、蓮の方へ走っていく。蓮の娘、神崎燐である。娘といっても周りから見れば姉妹ようだ。







「いい子にしてた?」




抱きついてきた燐の頭を撫でる。






「ちょっと蓮、荷物忘れてるわよ〜!」




買い物袋を両手に3つづつ持った円が後ろから歩いてくる。







「パパ!」




燐は次に円へ飛びつく。





「ちょっと!私は荷物持ってんだから離れなさい!ていうか、男じゃないからパパて言わないの!」





「パパ!今日は剣術教えて!!」




「しょ〜がないわね、昼ご飯食べた後にね。」





「わ〜〜い!ママ、パパが剣術教えてくれるって!」