牛乳と猫スーツ。




部屋の中に入って電気を付ける。左右の壁には、カプセル入った学生の細胞が置かれ、中央には巨大なカプセルがあるが、起動していないのか、暗くて何が入っているかわからない。





蓮はとりあえず左右の壁にC4をセットしていく。






ガシャッとドアが左右に開き、円が入ってくる。





「とりあえず追ってきたヤツらは倒したわ。」





「ありがとう。タイマーをセットするから手伝って。」




つまみを回して、20分後にセットする。








「ねぇ、これ何だろ?」




円が巨大なカプセルに近づいてペタペタ触る。するとカチッという音と共に、カプセルの中が照らし出される。





赤い液体の中に少女がいた。どこか自分に似た少女に蓮と円は、ただただ見つめていた。







「「私に似てる。」」




2人は同時に呟く。






「すでに作られてた…。」



円は蓮の持っていたC4を取り、カプセルにセットしようとするが、蓮に手を掴まれる。







「この子に罪は無い。連れて行こう。」




蓮はカプセルの横のコンピューターを操作して、液体を排出する。






「ちょ、ちょっと蓮!?連れて行こうって冗談でしょう?今、殺してあげるべきよ!戸籍も名前も無い、政府からも狙われる!」