「私じゃなく遥だったら終わりだったわね。遥は力を発動中は本当に不死身だから。」
「しかし、方法があるなら安心だ。」
息を吐いて安心するアルフォード。
「そんなに簡単じゃないわよ?殺す気はないんだし、手加減して戦うんだから、こちらが死ぬかもしれない。」
自分が死ぬかもしれない話を普通にしながら、コーヒーを飲む円。
「後は説得する…とか?でも、私と蓮を前にしても、あの子は動揺しなかったし…。」
「説得が無理なら戦うしかない…。そしてあの子を止めるのは私の役目だ、誰にも譲る気はない。」
普通にクッキー食べる蓮を円は口を開けながら見ていた。
「1人でやる気?ミスったら返り討ちよ?だいたい蓮、あなた力を使えるのは後1、2回くらいでしょ?死ぬに10億賭けてもいいわ。」
円は小切手を出して10億と書き、テーブルにドンと置く。
「それに、あなたにはやることあるでしょ?妹や弟子をほったらかしにする気?それとも、それも誰かに押し付ける?」
「……………。」
コーヒーの入ったカップを膝に置いて、うつむく蓮。
