【ロンドン北部・反乱軍砦】
中世の頃に使われていた砦を反乱軍はアジトとして使っている。
「あそこだ。」
アルフォードが砦を指差す。
「わかった。まず私が先行して、敵をある程度倒したら扉を開ける。じいさんは扉が開いたと同時に突入してくれ。」
そう言って、蓮は砦へと向かった。
【砦内部・入り口付近】
砦内は乱戦となっていた。蓮1人に、すでに半数は倒されている。
数が減ってきたので、蓮は入り口の扉を蹴って開ける。すでに待機していた政府軍の戦車が中心へ砲撃した後、歩兵が砦になだれ込む。
「怪我はないか?」
「誰に聞いてるんだ、じいさん?」
アルフォードと蓮が笑う。
「おいおいおい、派手にやってくれちゃったね。」
「あはっ☆敵がたくさん、殺しがいがある〜!」
沙羅と冷子が、戦車の砲撃で崩れた場所から姿を表す。
「お前の報告にあった者と似ているが。」
「ああ、あの2人だ。2人とも強さは十二分だ、兵に手を出させるなよ。私が相手をする。」
蓮が前に出る。
「ん?おい、冷子。昨日のヤツが来てるぞ。」
「はぁ!?あのアマ…。今日は絶対に殺す!」
冷子が飛び降りたので、沙羅も後に続く。
「なんで沙羅まで来るんだよっ!」
「はぁ?あんたバカじゃん?昨日あんだけ遊ばれたのに、まだ1人で戦う気?マジ笑えんだけど。」
あははと腹を抱えて笑う沙羅。
