牛乳と猫スーツ。




「そうですか、あなたが言うなら黙っておきます。それで、私を呼んだのは反乱軍のことですね?」





「お前を呼んだ理由は2つ。」




予想が外れて、蓮はコーヒーを飲もうと口に近づけたのを止める。





「1つ目はお前が言ったように反乱軍のこと。そして2つ目は…。」





アルフォードは上着から一枚の写真を取り出す。




「………ッ!?」




ガシャン!




高価なカップが床に落ちて割れる。





アルフォードは床に落ちた音よりも、写真を見て動揺する蓮に驚いた。




今までに動揺する蓮を見たことがないからだ。





「お前が探していた白銀の髪の女の子であっているのか?」




写真を見て動揺する蓮に尋ねる。その写真には人混みの中に顔が少しだけ映る白銀の髪の女の子がいた。





「い…いつだ!いつ撮った!いやそれよりも、どこにいる!!」




立ち上がってアルフォードの上着を掴む。





「昨日、個人的な付き合いの情報屋から送られてきたんだ。だが今日の朝に、殺されたと連絡が入った…。日付からして6日前、場所はここロンドンとまでしかわからん。」




アルフォードの話を聞いて、蓮はようやく冷静さを取り戻し、ソファーへ座る。





「蓮、この女の子は――――」




アルフォードが蓮に聞こうとしたとき、ケータイが鳴る。






「私だ。ああ…わかった。」




電話を切ってポケットへ戻す。