操縦席へ入るためのドアを蹴り壊して、蓮は中へ入る。





「お、お前―――」





ドン!




動かなくなった操縦士をどかして、蓮は飛行機を操縦する。







「えっと。護衛機の位置は…。」




蓮は護衛機の位置を確認して、コンピューターに操縦プログラムをセットする。




セットを終えた蓮は、操縦席から出て行く。




…………………。




…………。




……。






『飛行機から定期連絡が途絶えた。これより飛行機を破壊する。』




戦闘機に乗っているリーダー格の男が、全機に命令を出す。





ミサイルのロックを外し、照準を飛行機にあわせようとしたとき、飛行機が急降下する。






『逃げるつもりか?バカめ!』




戦闘機全機が飛行機を追いかける。飛行機は海面ギリギリを飛んでいた。



………………。




………。




…。






【飛行機・機内】




荷物を持ち、脱出用パラシュートを背負った蓮が、入ってきたドアの前に立つ。





それを思いっきり蹴り壊し、外へ飛び出す。それと同時に、プログラムされていた操縦指示が起動する。1つ目は急降下して海面ギリギリを飛ぶ。そして2つ目は回転。