「ああ。行ってくる。」




後ろに控えていた、3人の男がマシンガンを持って、操縦席から出て行った。




3人の男が蓮を囲むようにして、銃を向ける。そして1人の男が力任せにアイマスクを取った。






「何か用か?」




目を開けていた蓮がダルそうに言った。






「我々の仲間にならないか?政府の倍の金額を払う。」




目の前にいた男が言う。





「反乱軍に入れと言うことか?」




「断れば死んでもらう。たとえ俺達を殺しても、この飛行機を6機の戦闘機が狙っている。お前に逃げ場はない。」





「なるほど、護衛機も乗っ取られていたか。」




蓮が窓の外の戦闘機を見てクスッと笑う。






「残念だが、答えはノーだ。」





「本当に残念だ。では死んでもらう。」




「室内戦のときはハンドガンを使えって、教わらなかったか?ルーキー。」




ドン!ドン!





2つの発砲音と共に、蓮の前と後ろにいた男が倒れる。




蓮が右手に持った銃で前を、左手に持った銃で後ろを座席ごしに撃っていた。





左にいた男が倒れる男達を見て、驚き慌てる。蓮は男を蹴り飛ばし、倒れた男の上に座って、銃を口に突っ込む。






「さよなら。」




ドン!




蓮は操縦席に向かって歩き出した。