牛乳と猫スーツ。




そのとき直樹は思った、彼女は恋をしたのだと。自分と同じくらい強い相手を見つけ、対等な存在ができた。そして何度も戦い、初めて人を好きになったのだろう。しかし誰かを好きになったことのない彼女は、それを恐怖だと思ったのだ。





「もしかしたら次狼さん、気づいてるんじゃ…。」




小森さんの攻撃をかわしたり、ガードする次狼。




「流石だ次狼!しかし、この一撃で必ず倒す!!」




思いを込めた拳を振りかぶる。





「いくぞ、次狼!!――――――ぶっ。」




勢い良く出されたのは拳ではなく、鼻血だった。倒れる彼女を受け止める次狼。





「やはり今回もか…。」




次狼はポケットからティッシュを出して、鼻に詰めてあげる。





「次狼さん、『今回も』って?」




「二回目の戦いから、夏希はいつも最後に鼻血を出すんだ。とりあえず保健室行ってくる。」




小森さんを抱えて、次狼は保健室に行った。





「あの2人どうなるのかな〜。」




そして今日の部活は終了した。




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