階段を駆け上り、屋上への扉を開く。



そこにはギラリと輝く太陽の光を浴びて、仁王立ちする者がいた。







それを見て、フリーズした。







「なんだお前ら?ここはオレの縄張りだ。それにもうすぐ熱いバトルをするんだ、早く帰れ。」





瞳は琥珀色、髪は赤色のセミロングで所々ピョンとはねていて、夏用の半袖シャツをボタン全開にして、胸と両手にさらしを巻いる。







「どうした?早く帰れ。」



身長は低い。こーちゃん先生が中学生なら、この小森さんは小学生。







そして直樹の視力がおかしくないなら、胸のさらしが微妙に膨れており、さらに小森さんという人物が変態なのかは知らないが、少しボロボロになったスカートを穿いている。






「おい、聞いているのか?」




状況判断完了、フリーズ解除。





つまり目の前にいるミニマム番長は女の子だ。





「俺は1年2組の大原悠斗!学園最強を決める戦いがあると聞いて、ここに来た!さぁ、男同士の熱いバトルを始めようぜ!!」





「えぇぇ!?理解していらっしゃらない!?」