「良かったですね、真里香さん。」
「エリーゼも混ぜてください!」
次に入ってきたのは生徒会・副会長の神崎優華とエリーゼ・ヴィストレア。
今ここに、龍堂学園の生徒会メンバーと風紀委員のトップ2人が揃った。
…………………。
…………。
……。
【中庭】
そこには花壇に花を植えている蓮と直樹がいた。
「無理しなくていいんだぞ、直樹。」
蓮が直樹に言う。直樹の右腕にはギプスが付けられ、首に巻いた三角巾に置いている。
「大丈夫ですよ、このくらい。」
左手に持ったスコップで花を植える穴を作る。
「あの、会…。れ、蓮…さん。」
「まだなれないのか?『さん』もいらないよ、蓮でいい。言ってみな。」
「蓮……。」
「なんだ?」
微笑みながら言う蓮。
「その…体はもう大丈夫ですか?最近、保健室によく行ってますけど。」
「そのことか。薬の効果が切れて、元の体に戻ったから、その検査だよ。後は男の姿に変われる時は酷くなかったんだが、その……生理痛がね。」
「そうなんですか。…………………え?」
直樹の頭の上に大量の?が出てくる。
「女…だったんですか?」
「そういえば言ってなかったな。私は女だよ。」
ニコッと笑う蓮。
「えええぇぇぇぇ〜!?男の姿のとき、一緒に風呂入ったりしましたよ!?」
「何か問題があるのか?」