「滅殺狼牙連撃(めっさつろうがれんげき)。」
ワイヤーを巻き取っていき、ロボットと密着した状態で連続の蹴りを、神狼瞬葬牙撃でボロボロになった胸部に浴びせる。音を立てて壊れていき、完全に装甲を破壊する。
「ヒィィィ!?」
壊れた穴から見えたのは、操縦している小林だった。
蓮はワイヤーを離して、距離を取り、分離させた銀狼で目の前の空間を斬り刻む。
「直樹、バイクに乗れ!」
蓮の指示に従い、直樹はバイクに乗る。すると急に動き出して、バイクは出口へと向かって走って行った。
「群狼真空爪牙大球。」
連の前には自分の2倍くらいある白い球があった。
それだけでは終わらず、蓮は幾つもの小さな白い球を作る。
「十連(じゅうれん)・群狼真空爪牙球。」
大きな球の周りを、小さな球が回っている。
「斬り刻め。」
大きな球を飛ばすと、小さな球は追従して行った。そして胸部の穴に入ってから破裂し、真空波がロボットを襲う。
ボロボロになった胸部を中心に、真空波はロボットを中から斬り刻んだ。
…………………。
…………。
…。
