午前9時。二度目の直樹の目覚めは清々しかった。ただ、悠斗が部屋の真ん中でプロテインウォーター(味、喉越し、最悪)を、おいしそうにラッパ飲みしている姿に直樹はテンションは下がった。





服を着替えて学食へ行った、休日の朝はやはり人が少ない。食券を買い、定食のトレイを持ち、空いている席に座る。






少し遅れて悠斗が座る。悠斗のトレイにはラーメンが乗っており、それに懐から取り出した何かをふりかける。






「悠斗、マイ・コショウを持ってくるほどラーメン好きなの?」





「え?プロテインだけど。」




悠斗が、「こいつ何を言ってるんだ」という顔をしながら、ラーメンの上にプロテインの粉末の小さな山を作っていた。







「直樹さん、悠斗さん、おはようございます。」



後ろから声が聞こえ、振り返ると優華が半分寝ている彩華を連れて立っていた。







優華が彩華を席に座らせて「サンドイッチでいいよね?」と彩華に確認をとり、買いに行く。






「彩華さん、昨日すぐ寝なかったの?」





「うぅぅぅぅん?ご飯は今から食べま〜す〜よ〜。」