牛乳と猫スーツ。




「正義感の強い君なら来てくれると思っていましたよ。彼女と君が揃えば最高の餌だ。神谷円には感謝しなければなりませんね、妹の君に2人を戦いから遠ざけさせたおかげで必要な餌が一カ所に集まったんですから。ふははは、あはははははは!!」





腹を抱えながら笑い出す小林。






「貴様、お姉様を利用したのか!」





「ええ、今頃討伐部隊が皆殺しに向かっているでしょう。彼女はよく働いてくれました。しかし、やはり本気で戦う気は無かったようですから、3校まとめて退場してもらいます。」





「貴様……殺してやる!!お姉様の戦いを汚しやがって!絶対に殺してや―――がっ!?」




「死ぬのはお前だ。」




男が首を締め付ける力を強くする。






「死ね。能力を発動していなければ、お前は完全な不死身ではないだろう。」




「(こいつ、私の弱点を…。)」




「お別れだ、お嬢ちゃ―――」




「その手を離せぇぇぇ〜!!」




蹴りをくらい、男は吹き飛ぶ。






「大切な仲間を殺させはしない。」




「直樹…何やってるの!あなたはこっちに来ちゃいけないの!!」




「今のは政府を敵に回す。ということでいいですか?直樹く―――」





ドン!!




銃弾は小林の頬をかすめて、後ろの壁に当たる。




「気安く名前を呼ぶな。俺の仲間をさらい、殺そうとした時点で、あんた達は俺の敵だ!」