各高校に1人の代表と部隊を作らせ、他校と争わせる。言わば模擬戦争をさせる。その際使われる武器は政府から売られる。
代表は店の経営、政府や各国からの依頼などで資金を集め、武器を購入する。高校を国と見立て、代表は自校の方針と兵士の育成、資金集めが仕事となる。
力をつけた者には賞金がつけられ、その者の遺体を政府へ引き渡すと賞金をもらえる。
ここは無名県。名前が無い、故に無法。裏側に法律など存在しない。強い者が生き、弱い者が死ぬ。ただそれだけ。
近年では北と南で別れて争っていたが、ある者が現れて停戦中である。
………………。
………。
…。
「とまあ、こういうことです。」
眼鏡の位置を直す小林。
「育成しているのに、どうしてあなた達が攻撃してるんです?」
「非常に残念なことが起きてしまったんですよ。我々を悪とする者達が生まれたんです。飼い犬が飼い主を噛んだら、粛清しなければなりません。そうでしょう?阿部直樹くん。」
「どうして俺の名前を…。」
