牛乳と猫スーツ。




「正確には母親と姉妹ね。私達の家系は女しか産まれないから。」




「君は…一体。」





「私の名前は神谷遥。あなたが大好きな不死身の女の子よ。」




先ほどまでとは違う優しい笑顔で答えた。





「神谷?」





「桐原は父親の姓なの。あなたは私に勝てないわ、不死身だから。だから諦めて私と付き合って。」





「君はどうしてそこまで…。」




「あなたが私の心に火をつけたから。私達には不死身の他に能力があるの。でもその発動には適合者の血液が必要なの。」





「適合者?」





「相性がいい人のこと。そうそう会えないのよ?一生の内に片手で数えられるくらいの人しかいないわ。そして私はあなたに出会った…。だからあなたがほしい、あの子に渡したくない。」




彩華を見ながら話す。






「そこでどうして彩華さんが出てくるんだ?」





「女はね、好きな人には自分だけを見てほしいの。」




短剣を胸から引き抜き、剣についた自分の血を舐める。





「そして…。」