最初に動いたのは円だった。全力で蓮を押し返し、ゴルフのスウィングをするかのように構える。





「はああああ!!」




高さ2メートルくらいある衝撃波が地面をえぐりながら蓮へと襲いかかる。






「そうきたか。」




特に焦りもせず、蓮は思いっきり左足を地面を踏み込む。その衝撃で、隆起した岩が盾の如く蓮を守る。衝撃波が当たり、岩が砕け散る。






蓮は持っていた両剣・銀狼を2つに分け、砕け散った岩の1つ1つを両手に持った剣で突き、弾丸のように円へと飛ばす。



円はそれを横にステップして避け、川に入る。蓮も歩きながら川へと入った。それを見て、円はすぐに川から出て、豹雅が持っていた物と同じスイッチを押す。





超振動発生装置が音を立てて起動し、蓮はゆっくり下へ沈む。






「もらった!!」




円は高く飛び上がり、蓮に狙いを定める。この状況でも、蓮は焦ることはなく、ポケットから出した手榴弾を横2メートルくらいへ投げる。ポチャンと川の中へ落ちて爆発する。






「なっ!?」




蓮が川からジャンプして、自分の方へ飛び上がってきたのだ。