キュィィンと回転音が聞こえて。
ズガガガガガガガガガッと轟音が鳴り、とっさに目を閉じ、耳を塞ぐ。
数秒か数分かはわからないが、目を開けると猫スーツがバラバラになっていた。
「M134なんて、どこから手に入れたの?お姉ちゃん。」
雪がシートを拾い上げて、こーちゃん先生に渡す。
「え!?姉妹だったんですか!??」
「こーちゃん先生が師匠のお姉さんだったんだ…。名字が違うから、わからなかった。」
彩華と一緒に驚く。
「結婚しましたから〜。」
指輪を見せながら笑う。
「悠斗から聞いていないの?」
雪が不思議そうな顔をしている。
「うぉぉぉぉおお!!思い出した〜!!止めてくれ〜!」
悠斗が叫び、気絶した。
「大丈夫!?悠斗!」
倒れる悠斗を支える。
「昔は悠斗と一緒に、お姉ちゃんの相手をさせられてね…。たぶん心の傷が開いたんだと思うわ。」
「2人とも丈夫だったから〜。いつも、やりすぎちゃうのよ〜。」
笑顔で話すこーちゃん先生。
「さぁ、もう戻りましょう〜。先生眠いの〜。」
みんなで寮に戻った。
…………………。
……………。
……。
【駐輪場】
「よし、準備完了。」
バイクにガソリンを入れて、最後の作業が終わる。
「かなり時間がかかったな。」
