「死になさい。」
魔由がトリガーを引くと同時に爆発が起こる。
「お嬢様ぁぁぁ!?」
「よそ見していいの?」
刹那の言葉が聞こえた瞬間に、総一郎の腹部に拳がめり込む。
「ぐっ…。」
総一郎は少し距離を取る。
「総一郎!あなたはあなたの敵だけを見てなさい!」
爆煙の中から制服姿の麗花が出てくる。
「やるじゃん、お姉さん。」
「あの一瞬にコートで防ぐなんて。」
微笑みながら言う2人。魔里の傷は瞬時に治り、白い肌とヘソが見えている。
「次は逃がさないよ。モード・チェンジ!サイズ(鎌)!!」
魔里はハルバートをバトンのように回転させながら、柄についている仕掛けを回す。それと同時に、斧の部分が90度上に上がり、斧から鎌へと変形する。
「必ず仕留める。」
魔由はリボルバーから空薬莢を捨て、今までとは違う弾を入れる。
「避けられる?」
魔由は麗花に銃口を向けてトリガーを引く。弾は発射と共に弾頭が裂けて、中に入っていた無数の小さな鉛玉が飛び散る。散弾である。
「避ける必要ないわ。」
麗花は少し腰を下ろし、両手で円月刀を持ち、力を入れ、そして振り抜く。
