そして軽くキスして、舌を絡め合う。





「魔由の血、やっぱりおいしい。」




「魔里の血も、すごくおいしい。」




ドクンッ。2人の心臓が大きく鼓動する。そして、瞳の色が黒から赤へと変わる。






「ああ…気持ちいい〜。」



「感じるよ…。」




2人は抱き合った。2人の髪が伸びていく、2人の体が大きくなる。本当に円と間違うくらいに、2人は大きくなった。






「「『私』達の能力は成長。」」




生まれつき体の成長が遅い2人、それはこの能力が影響していた。





足首まであったスカートは太ももの位置になり、胸元のボタンが弾けそうなくらいに胸も成長して、言葉遣いも変わる。






「本気でいくわよ、『お姉さん』。」




「私達が、冥土へ送ってあげるわ。」




2人は楽しそうに言うと、武器を構えて一瞬で麗花の前に移動する。







「(速い!?)」




先ほどとは比べ物にならない速さ。






「くっ!?」




手足が長くなったことにより、武器のリーチも長くなる。さらには筋肉の成長で、攻撃速度が上がっている。




魔里の攻撃を防いでいると、ブスッと鈍い音が聞こえ、魔里の腹部から血を浴びた大剣銃が出てくる。





「しまっ――」




麗花は反応が遅れてしまった。