「わかってるわ。けど、簡単には通してもらえないようね。」
刹那達を見ながら言う。
「総一郎は刹那をお願い。双子は私が相手をします。」
「逆の方が良いのでは?彼女は私と同じくらいの強さですし。」
「私の読みが正しければ、厄介なのは双子。そうでなくても、倒した後すぐに加勢できる。」
「了解しました。」
「できるだけ刹那を引き離してちょうだい。後、なるべく打撃で攻撃して、血を出させずに戦って。」
麗花の言葉に頷き、総一郎は一瞬で刹那に近づき蹴り飛ばす。かなり吹き飛んだが、刹那は表情を変えずに立っていた。
「すまないが俺の相手をしてもらう。」
「私はどっちでもかまわないわ。」
ポケットから皮のグローブを出して、手にはめる。
「(雪殿同じ、格闘技を使う者だったな。しかし、なぜ双子と引き離す必要があるんだ?)」
………………。
………。
…。
「お姉ちゃん強いね〜!」
ハルバートを肩に乗せながら魔里が言う。
「ありがと。あなた達も強いわよ。1年生よね?」
「そうだよ、この前入学式だったの。」
大剣銃を軽々と持っている魔由が言う。
「ねぇ、お姉ちゃんまだ本気出してないでしょ?」
「もっと魔由達を楽しませて!」
無邪気に笑いながら言う2人。
