別館で一番広い場所にある出入り口に着く。
「直樹、彩華、大丈夫か〜?」
悠斗と雪が立っていた。
「遅いから心配したよ…。」
雪が彩華の制服の汚れを払いながら言う。
「こんな遅くに何してるのかな〜?」
声のする方を向くと、こーちゃん先生が台車を押していた。
台車には何かシートに包まれた物を乗せていた。
「夜遊びは感心しませんよ〜。」
数分ほど、こーちゃん先生にお説教された。
「それじゃあ、みんなで戻りましょう〜。」
お説教が終わり、外に出ようとしたとき。
「目…標発見。」
猫スーツが後ろに立っていた。
「このヤロ!!……あれ、弾が…。」
直樹は銃を構えるが弾切れだった。
「あらあら、大変だわ〜。」
まったく慌てることなく、自称20歳が台車のローラーをロックして、シートを取る。
そこには、ゲームでよく見る『ガトリング砲』があった。
「いくわよ〜〜。」
ギュッとハンドルを持ちボタンを押す。
