走ってると、後ろから影が頭上を飛び越え2人を追い抜く。
「目標を発見。これより殲滅します。」
猫スーツが立ちふさがる。
「もう少しで出口なのに!」
銃を構えて3発撃つ。
弾がスーツに当たると、衝撃を吸収されて地に落ちる。
「なっ………。」
弾が貫通せず、傷つきさえしなかった。
「戦闘モードに移行のため、スーツの素材を特殊繊維に変更しました。」
「だったらコレで!!」
彩華がM79で撃つ。
ドシュッという音と共に弾が発射される。
「M79グレネードランチャーと判明。弾丸は40×46㎜の榴弾。衝撃大。しかし…」
弾がスーツの中心に当たる。
「……回避は不要。」
ドォォォォンと轟音が鳴り響く。
「やったか……?」
「わかんないけど、ちょっとは動かなくなるとは思うよ…。」
彩華は左手に厚手の手袋をつけて、チャンバーから熱くなった空薬莢を取り出す。
「繊維に30%のダメージ。弾殻が特殊だったと思われます。稼働時間に影響が出るため、自動修復はせずに攻撃を再開します。」
煙の中から猫スーツが飛び出す。
