2限目の開始の予鈴が鳴り、遥は教室に戻ってくる。博司も少し遅れて戻ってきた。
「遥、どこ行ってたの?」
「え?トイレだけど。」
「そうか。ごめん…。」
顔を赤くしながら謝る。
「いいわよ、それより授業が始まるわ。」
「ああ。」
そして放課後になり、寮の部屋割りが始まっていた。
「え〜っと…。208号室、208号室は…。」
渡された部屋の番号を書かれた紙を見ながら、直樹は部屋を探していた。
「あった。」
部屋を見つけて、ドアを開ける。
「1人部屋だ…。」
荷物をベッドに置いて、部屋を見渡す。
「なんだこれ?」
天井に少し大きな丸い穴が開いていた。
シュルシュルシュル…。
その穴から何か滑るような音が聞こえてくる。
「変な音だな…。一体何が―――ぐへ!?」
その穴から、いきなり足が出てきて直樹の顔面に当たる。
「うわぁぁ!?何か踏んだ!!」
聞き覚えのある声だった。
「あ…彩華…さん?」
「ごめんね、直樹くん。実はこの部屋、4階の会長部屋と繋がってるから来てみたんだ〜。」
あははと笑いながら話す彩華。
「久しぶりに出会ったときのことを思い出すよ…。」
「懐かしいね〜!」
「彩華さんは今、会長部屋にいるの?」
「兄貴と一緒だよ。仕事教えてもらえるし、料理も作ってもらえるから楽なんだよ〜。そうだ!兄貴が夕食作ってるからおいでよ〜!」
