「一緒みたいだな…。」
「そうね。」
表情を変えずに遥が言う。
「もしかして嫌だったか?」
「どうして?」
「なんかそんな気がして…。」
「いえ、嫌じゃないわ。むしろ…嬉しいわ。」
少し顔を赤くした遥を見て、そんな遥を直樹はかわいいと思った。
「そ、そっか。」
「直樹は?」
「え?」
「直樹は私と一緒で嫌?」
「嫌じゃない、嫌じゃないさ。嬉しいよ。」
直樹も少し顔を赤くしながら答えた。
「そう。良かった。」
2人はチラッとお互いを見ると赤くなり、そのたびに目線を外す。
「そろそろ行きましょう。」
「そうだな。」
2人は並んで教室へと歩いて行った。
【2年1組】
直樹は教室のドアを開いて中へ入り、遥はその後に続く。
「あら、直樹。またよろし―――その子、誰?」
「ああ、桐原遥さんだ。遥、こっちは柊真里香だ。」
「よろしく、真里香でいいわ。」
「こちらこそ、私も遥でいい。」
2人は握手する。
