「寄せ書きもらっちゃったわ。それとお世話になりましたって。」
「まだ言ってなかったんですか?『あのこと』。」
「楽しみね〜。」
「人が悪いですね…。あんまりイジメてやらないでください。」
笑う真由香と溜め息を吐く蓮だった。
………………………。
……………。
……。
【直樹と悠斗の部屋】
「今日でこの部屋とお別れか…。」
自分のまとめた荷物を見ながら呟く。
「直樹〜そろそろ行こうぜ!」
「ああ、わかったよ。」
荷物を持ち、部屋を出た。荷物を寮の談話室に置いて、新館へ向かった。
新館の入り口にクラス分けの紙が張り出されていた。
「1組か、おっ!直樹と一緒じゃん!」
「またよろしく、悠斗。」
「ああ、こちらこそな。」
2人は拳を合わせる。不意に悠斗のケータイが鳴る。
「真里香か。真里香も一緒らしい、教室にいるみたいだから先に行くわ!」
悠斗は走って教室に向かった。直樹はもう一度クラス表を見る。
「優華さんとエリーゼ、沙織は2組か…。一緒なのは彩華さん、真里香。あ……。」
自分と同じクラスの女子の方に、よく知る名前が書かれていた。
それは遥の名前だった。
「遥……。」
「何?」
振り返ると遥がいた。
「え!?は、遥!おはよう…。」
「おはよう。」
遥は直樹の隣に立ち、クラス表を見る。
