ピタッと足が止まる。なぜかはわからなかった…。
本能的にとしか言えない。
前を向くと、猫スーツが立っていた。
「バズー、そこで何してやがる!」
猫スーツが目を光らせながら言う。
「空から女の子が!」
「言わなくていいから!!」
彩華にツッコミを入れながら銃を構え、安全装置を外して狙いをつける。
「戦いたくないんだけどな…。」
ギュッとグリップを握る手に力を入れる。
「いけー!やっちゃえ直樹くん!!」
隣で彩華がはしゃぐ。
「俺1人でやるの!?壁を乗り越えるんじゃないの…?」
「でも、2対1って卑怯じゃない?」
「卑怯じゃないから!相手はコピーだけど、あなたの兄はチートですから!!」
なんとか説得して、銃(イングラム)を構える彩華さん。
「そんじゃ〜先手必勝!」
彩華が猫スーツに向かって撃つ。
