苦手な質問をされて牛乳を噴き出す。
「い、いきなりですね…。」
「気になったからかな。みんなのお姉さん的存在だしね〜。」
「わかんないです…でいいですか?」
真由香をうかがういながら言う。
「わかんないってことは……気になる子が複数いるってことかしら?」
「え…いや…その。」
「フフッ。ごめんね、意地悪がすぎたわ。」
微笑みながら紅茶を飲む。そのとき直樹のケータイが鳴る。
「あっ、彩華さんからメールだ。すいません、俺行きますね。」
「はい、いってらっしゃい。」
走っていく直樹の背中に小さく手を振る。
「頑張りなさいよ。」
………………………。
……………。
……。
そして次の日。桜の花びらが舞い散る中で、卒業式が行われていた。
体育館では彩華の卒業生を送る言葉が終わったところだ。
「卒業生、退場。」
教師の言葉に、卒業生が1組から退場していく。次々と退場していく中で、直樹は真由香を見つけた。
優しく微笑む彼女は、とても綺麗で大人っぽく見えた。
【中庭】
そこには写真を撮る人や、後輩に寄せ書きをもらう人、校舎を目に焼き付けようと眺める人がいた。
「お゛ね゛え゛さぁま〜〜!」
卒業する人よりも大声で泣く真里香。
「なんで真里香ちゃんが泣くのよ〜。泣きたいのは私なんだけど。」
そう言いながらも、まったく泣く気配のない真由香。
