『まさかとは思いますが、またハッキングしていませんよね?』




真里香からのメールだった。






「いけない、いつもの感覚でいたわ…。」




すぐにハッキングした痕跡を消して、コンピューター室から出て行く。







【生徒会室】




「ああ…疲れた。」





校内の巡回を終えた真里香が机に突っ伏していた。




「お疲れ様です。」




優華が真里香の前にお茶を置く。





「ありがと。卒業祭が終わってからの2週間ずっとだから疲れるわ。」




お茶を飲みながら話す。




「許してやれ、次狼や雪は生活の大半を生徒会の仕事に費やしてたからな。未だに何をしていいかわからないんだろう。」



隣にいる彩華が書いた書類をチェックしながら蓮が言った。






「菫さんはどうなんです?猥褻の回数が上がってますけど、これも引退したからですか?」





「そうだな。菫は仕事してないように見えて、ちゃんとやることはやっていたからな。暇になって趣味に走ってるんだろう。」




蓮達は交代制で彩華達を見ているので、暇すぎて逆に問題を起こしている。






「暇つぶしですか…。」




ガクッとうなだれる真里香。






「直樹、罠仕掛けたぞ!」




「わかったよ悠斗!」




悠斗と直樹は携帯ゲーム機で遊んでいる。





「私も混ざりたぁ〜い!!」




書類に記入していた彩華が立ち上がり叫ぶ。





「終わってからだ。」




「はい…。」




蓮に短く言い放たれて、彩華は椅子に座り直す。