牛乳と猫スーツ。




「沙織もいる。それに優華とエリーゼ、信用できる者が継ぐなら戦う必要はないさ。まあ安心しろ、引退と言っても事実上は数ヶ月先だ。仕事を教えるために、お前達をトップにして、俺達がバックアップする。」






「どういうこと?」





首を傾げる彩華。






「つまり、仕事を覚えるまで会長が指示を出すってことですか?」




直樹の言葉に頷く蓮。







「そういうことだ。それから直樹、お前には生徒会特別補佐の胸章を渡す。まあ建前と思ってくれ。これまで通り彩華達を支えてやってくれということだ。」






「はい、わかりました。」



蓮から胸章を受け取り、ギュッと握りしめる。






「ああ、そうそう。風紀はまだ俺の管轄(かんかつ)だ。すまないが、こればかりは完全に引退しないとダメな規則でな。」






「うん。頑張って仕事覚えて、1日でも早く真里香ちゃんとの約束を果たすよ!」





「頑張れよ。」




彩華の頭を撫でる。







「それじゃ、私達は優華達に報告してくるね!」



そう言って、彩華と直樹は寮へ走っていった。






「よかったのか?」





「何が?」




振り返り次狼を見る蓮。