牛乳と猫スーツ。




劇を終えて、ようやくエリーゼは直樹を元に戻した。そして直樹は美樹と一緒にグラウンドにいた。





「お兄ちゃん、ここで何かするの?」





「確かライブをするはずだけど…。」




キョロキョロと仮設ステージを見回していると、ステージを照らしていたライトが消え、次にライトがつくと蓮達生徒会メンバーがいた。






「今日は特別編成だ!」




蓮がマイクで言うと、スポットラストがある人物を照らし出す。





そこには、たこ焼きを食べる彩華がいた。食べるのに夢中な彩華は蓮に呼ばれていることに気づかずにいた。隣にいた女子生徒が彩華の肩を叩いて教えてあげる。






「ほへ?」




ようやくライトが当たっていることに気づいた彩華。






「はっ!?ま、まさか…。このたこ焼きはあげないよ、兄貴!!」





「いらねぇ〜よ!早く上がってこい!!!」




ハウリングするくらいの大きな声で怒る蓮。