牛乳と猫スーツ。





「なんで劇で昼ドラしなきゃならへんじゃ〜!!」





「真里香ちゃん、関西弁になってるよ!?」






「それぐらい怒ってんのや!友達ならわかれや、察しろや彩華!!悠斗!お前も普通に演じんなや。ためらわずに彼女の前で男とチューしようとすんなや!!」





悠斗を何度も踏みつけながら叫ぶ真里香。







「真里香さん、私は女だよ?」





「話がややこしくなるから黙っとけ直樹!!」






「真里香さん恐いよぅ。」



涙を流す直樹。






「男のくせに泣いてんなや!」




悠斗を椅子代わりに座りながら、直子を踏みつける。







「私の嫁を踏みつけるな〜!!」




彩華が滑り込み、真里香の足を止める。






「彩華さん…。」




「大丈夫?直子、私がついているから安心して。」




グッと親指を立てる彩華。







「お前ら〜。そろそろ練習再開したいんだが。」




メガホンを持っている亮司が言う。






「廣島亮司!おのれのシナリオせいやろが〜!!」




ビシッと指差す。








「フハハハ!あまいな柊。3年生は60%が女子生徒、確実に半分以上の来場が期待されるのだ!さらに阿部と大原のボーイズラブが、さらに来場数アップ!完璧だろう!!アーハッハッハ!!!」




悪役のように笑う亮司。






「はい、バカはほっといて続きするわよ〜。」





手を叩いて、冷静になった真里香が未だに笑い続ける亮司を放っておいて指揮を取る。