「まあ、修行さえサボらなきゃ、俺は男でも女でもどちらでもいい。」
「修行?ああ、花嫁修行ですね!私、頑張ります!!」
「え?いや…体を鍛える方の修行なんだが……。」
「そうですね、子どもを産むときのために体を鍛えた方がいいですよね!」
拳をギュッと握りながら直子が言う。
その時、その場にいた数人が心の中で呟いた。
『無理だ。』と…。
「さあ、書き写しもできた、必要な物は後で届くから早く練習に行きな。」
蓮の言葉に全員が頷き、部屋を出て行った。
「俺の仕事も、もうすぐ終わりだな。」
………………………。
……………。
……。
【体育館】
「ダメよ…。私、結婚してるのよ?」
「それでも俺はお前が好きなんだ。」
困惑している直子を悠斗がベッドに押し倒す。
「今だけは俺の物だ。」
悠斗の唇が直子の唇へ近づいていく。
「ちょっと待てや〜!!」
「ゴハッ!?」
真里香の蹴りが悠斗の腹に当たり、悠斗が吹き飛ぶ。
