「助かったよ、エリーゼ。」
「ナオキ、どうして逃げるノ?チョコおいしいですヨ?」
「俺はエリーゼみたいに器用に食べられないからだよ…。」
話しながら2人は教室へ戻った。
教室に戻ると、すぐに氷が来て出席を取り、1限目が氷の授業なので、そのまま始まった。
そして1限目終了のチャイムが鳴り、日直の真里香が起立と礼を言い終わると同時に、戦いのゴングが鳴った。
「エリーゼぇぇぇ〜!!」
一瞬でエリーゼの後ろに隠れる直樹。
「うりゃりゃりゃ〜!!」
チョコレート銃を乱射する彩華。
「モグモグ…。」
飛んでくる弾を一心不乱に食べるエリーゼ。
「え。何やってるの?あのバカ達は…。」
同じように頭のネジが飛んでいるが、自分はバカになっているという自覚がない真里香が呟く。
「まあ、暖かく見守ってやろうぜ。」
バカ代表の悠斗が腕組みしながら真里香の肩をポンと叩く。
「…直樹はマジでビビってるけどね…。」
隣にいた拓也が呆れた表情で呟いた。
そんな光景が3限目まで続いた。
「やっとお昼デス!今日は何を食べようカナ?」
4限目終了のチャイムが鳴る中で、エリーゼは伸びをしながら昼食に何を食べるか考えていた。
