牛乳と猫スーツ。




「とりあえず菫達をこっちに呼んだら?つまらないところだったしね。みんなが良ければだけど。」




「すまないな、甘えさせてもらおう。」




猫スーツからケータイを取り出して電話をかけた。





………………………。





……………。





……。






夕食の時間になり、大きなテーブルにみんなが集まる。




キッチンには総一郎が1人で準備していた。それを見た直樹が総一郎の元へ歩いていく。





「なあ、手伝おうか?」




「座ってろ。私は執事だ、この人数ぐらいで手伝いなんて必要ない。殺すぞ。」




持っていた包丁を直樹に向ける。





「あんたはなんでそんなに好戦的なんだ…。」




「貴様…。麗花様の見目麗しく完璧な肉体美を、その汚れた目で見た…。殺すに値する理由だろう?」




ジャガイモの皮を剥きながら言う。






「あんた…麗花さんが好きなのか?」





ブシュ。




総一郎の指から血が流れる。






「バ、バカ!私は執事だぞ!?お嬢様を好きになるなんて恐れ多い!!」



顔を赤くして、ダラダラと血を流しながら料理を作る総一郎。






「俺にはわかんないけどさ、好きなら好きでいいじゃないか。というか、血を垂れ流しながら料理作んないでくれよ…味がおかしくなるし、赤くなるだろ…。」




総一郎から包丁を取り上げる。






「ちょっと総一郎!あなた血が出てるじゃない!」




麗花が慌てて駆け寄ってくる。